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■噂の口裂け女
昭和54年6月21日午前3時、兵庫県姫路市野里でタクシー運転手から「路上に口裂け女がいる」と通報があり警察がかけつけたところ、長い髪に耳元まで裂 けた真っ赤な口、そして白の長襦袢姿の女が電柱の陰に隠れているのを発見、包丁を所持していたため逮捕した。この女は元化粧品販売員(25)で、友人の女 性とふざけて口裂け女のメイクをしていて知人のお好み焼き屋店主を脅かすべく外に出たところ、あいにく雨となって友人女性が傘を取りに戻って1人でいたと ころを発見されてしまったものだった。
春先から夏にかけて東京では口裂け女の話が子供達の間で社会現象と化していた。世の中には実際にはありもしないのにまことしやかに語られる「事 実」というものが存在する。それを戦前は流言蜚語と呼んだ。その後、都市伝説と呼ばれるようになったが、その代表的なものがこの西日本から広まった口裂け 女の話である。大きな白いマスクをしている女性がすれ違いざまに「私、きれい?」と呼びかけて「はい」「わからない」と言うとマスクを外して裂けた口を見 せるという妖怪話だが、「いいえ」と答えると殺されるという話もあり、戦前に子供達の間で一世を風靡した赤マントの話の亜流とも思われる内容になってい る。赤マントというのは学校のトイレで「赤いマントを着せましょか」と声がするので「はい」と答えると上から刃物が落ちてきて背中が血まみれになるといっ た怪談である。口裂け女の話はその後、赤いレインコートを着ている、「ポマード」という単語が苦手、実は3人姉妹で口が裂けたのは整形手術に失敗したため だ云々と色々と変形したバージョンが流布、しかし昭和58年前後には下火となった。"
- 誰か昭和を想わざる 昭和ラプソディ(昭和54年4~6月) (via petapeta)
(via nashi-kyo)